「わかる」。
教師は問う。
「わかりましたか?」
生徒は答える。
「はい、わかりました」
その瞬間、誤解が生じていることに気付かずにその誤差、ずれが後々のトラブルや問題行動、現象の基になっていることがある。
人間関係に齟齬をきたす原因になっていることがある。
それが、理解なのか、認識なのか、共感なのか、同意なのか。
英語だと、I understand,but I don’t agree with you.という表現がある。
理解はするが、同意は出来ない。
教師は発問に工夫をしなければならない。
生徒たちは、理解してくれる存在さえ持たないために学校の中で孤独感を持つ。
学校現場で生徒たちに「わかる」意味とレベルの違いを体得するのを助けるのには時間がかかる。
大人でもむずかしい、この「わかる」!
コミュニケーションスキルは、「わかる」に始まって「わかる」に終わる。