ホームスクールは教育を世界の共通語に変える可能性を持っていると言われる。
というとおやっと思われるが、教育は各国の国単位のナショナル・プロブレムであったのが、世界共通の土俵上で話し合われる可能性があるということなのである。
つまり、国を超えてホームスクール運動が盛んになっている今、教育とは世界中の子供と大人が相互扶助でサポートし合えるものに変質しようとしている。
パソコンが電卓あるいはゲーム機の延長線上のおもちゃと揶揄された時期がかなり長く続いたあと、ワープロソフトや表計算ソフト、パソコン通信などのキラーソフト、キラーアプリケーションの登場により瞬く間に、世界中に広がったことは記憶に新しいと思うが、ホームスクールもまた、世界中に爆発的に広がる前夜にあると私は見ている。
一つはアメリカ国内の動きが急進展していることと、それが先進国を中心に飛び火しているからである。
100匹目の猿、のエピソードは有名である。
ある場所の猿が芋を水で洗って食べることを覚えた瞬間、世界中の猿が真似始めた。
アメリカでの劇的なライフスタイルの変化は世界中に伝わりやすい。
ホームスクールもまた例外ではない。
「インターネット教育革命」(日野公三 著、PHP研究所刊 1999年)より