私たちは20世紀から21世紀への橋を渡った。
こんなエポックメイキングな時代に生まれ合わせたことを幸せに感じずにはいられない。
いま私たちは日本の歴史が50年越しで変わろうとしている時代に居合わせている。
また我々は世界の歴史が100年越しで変わろうとしている時代に居合わせている。
文明史的には1000年に一度の転換期にさしかかっている。
驚くことにそれらの変化のすべてにインターネットが関与している。
知りたい情報がたちどころに手に入り、発信したい情報をたちどころに発信できる、また売りたい人と買いたい人が直接会話できたり、たくさんの選択肢の中から自分に合ったものだけを選ぶこともできる。
しかもそれらが世界規模で行われるのである。
「来るべき高度情報化社会の到来」とよく言われるが、高度情報化社会はいまわれわれの目の前にある。
すぐ足元に転がってある。
変化のダイナミズムでいえば過去の石器、文字、紙、印刷機、宗教革命、蒸気機関、産業革命、自動車、飛行機をすべて束にしてもかなわないくらいの変化が、私たちがこの世に存命中に起こること必至である。
「インターネット教育革命」(日野公三 著、PHP研究所刊 1999年)より