アメリカではホームスクールという言葉はなくても、自宅が学習の基本である、という考え方はとても古いものである。
ホームスクール実践者の多くは、アメリカの教育史は大部分がホームスクールの歴史だと言う。
しかしアメリカでも公教育の普及するにともなってホームスクールは静かにわずかな種火が残っている程度だった。
10年前、こんにちのホームスクールの隆盛を予測した人はごくわずかだった。
アメリカ人のホームスクール10年選手に聞くとほんの一握りの人が人から指をさされながらホームスクールを始めたんだと話してくれる。
そしてその同じ人がこう言ってくれた。
「同じ私がいまやホームスクールでりっぱな子供たちと育てた素晴らしい親として敬意を表されるんですよ。びっくりでしょう」と。
現在、アメリカの高校生の5%はホームスクーラーと言われる。
自宅で子供を学習させることを在宅学習、ホームスクールと呼ぶ。
現在アメリカの5%の高校生はホームスクーラーとなっており、ますますその数は増えている。
インターネットスクール(以下eスクール)とは、そのホームスクーラー達をインターネットを用いて支援する学校である。
Eメールやホームページを用いた通信教育というとわかりやすいかも知れない。現在全米で120校ほど存在する。
小中学生のホームスクール実践家庭の支援のために2000年7月日本ホームスクール支援協会が誕生した。
日本にもホームスクール発展の活動組織が出来た。
「インターネット教育革命」(日野公三 著、PHP研究所刊 1999年)より